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胃潰瘍とは?原因はストレス?症状チェックや治療・検査も解説

2024年6月1日

胸やけや胃もたれ、みぞおち辺りの腹痛が生じる原因のひとつに「胃潰瘍」があります。

胃潰瘍の原因といえば、ストレスをイメージする方が多くいらっしゃるかもしれません。しかし、胃潰瘍にはピロリ菌や飲酒など、別の原因が関係しているケースもあります。

そこで今回は、胃潰瘍の症状チェックや主な原因5つ、検査と治療についてわかりやすく解説します。

胃潰瘍とは?症状をチェック

胃潰瘍とは、粘膜によって保護されている胃の内壁が何らかの原因によって傷つけられ、粘膜の下までえぐられた状態です。ひどい状態になると潰瘍が深くまで達し、胃壁に穴があくこともあります。

十二指腸の粘膜に潰瘍ができた場合は、十二指腸潰瘍といいます。

胃潰瘍の症状チェック

胃潰瘍になると、食後にみぞおち辺りや背中が痛み、軽食をとると軽快することがあります。ほかにも、次の症状が食後に出ることがあります。

・胸やけ

・胃もたれ

・げっぷ

・吐き気、嘔吐

下記の症状も胃潰瘍によってあらわれることがあります。

・食欲不振

・吐血(血液を嘔吐する)

・下血(血液が便として出てくる、便が黒くなる)

潰瘍が悪化すると、食後や空腹時にも痛みを感じることがあります。また、潰瘍からの出血によって、貧血によるめまいや立ちくらみ、息切れが生じる場合もあります。

急性胃潰瘍と慢性胃潰瘍

胃潰瘍には、「急性胃潰瘍」と「慢性胃潰瘍」があります。

【急性胃潰瘍】

浅い不整形の潰瘍やびらん(ただれ)が多発した状態です。

症状は比較的軽いですが、出血しやすい傾向があります。

【慢性胃潰瘍】

潰瘍は円形で、単発あるいは数が少ない傾向です。

しかし、傷が深いため治るのに時間がかかり、再発しやすいとされています。

胃潰瘍の主な原因5つ

胃潰瘍は、胃粘液の「胃粘膜を守る働き」と胃酸などの「胃粘膜を攻撃する働き」のバランスが崩れ、攻撃側が優位になると生じるといわれています。

では、どんなときに両者のバランスが崩れるのでしょうか?ここでは、主な原因を5つ紹介します。

胃潰瘍の原因【1】ピロリ菌の感染

胃潰瘍を含む消化性潰瘍の最も大きな原因は、ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)の感染と考えられています。ピロリ菌は細菌の一種で、胃潰瘍の70~90%から発見されるといわれています。

ピロリ菌は、多くの場合、子供の頃に感染します。感染経路は明確になっていませんが、食べ物の口移しや上下水道が完備されていないころの飲料水が原因と考えられています。

一度感染すると、多くの場合は除菌しない限り胃の中にすみ続け、胃粘膜の防御力を弱める原因になります。

胃潰瘍の原因【2】医薬品の副作用

ピロリ菌に次いで胃潰瘍の原因とされているのが、医薬品の副作用です。特に多いのが解熱消炎鎮痛薬で、ほかにもステロイド剤、骨粗鬆症の治療薬、市販の総合感冒薬(かぜ薬)が原因になることもあります。

解熱消炎鎮痛薬を服用しているときの消化性潰瘍は、必ずしも痛みをともなうわけではなく、突然吐血や下血をする場合もあるため注意が必要です。医薬品の服用中に胃潰瘍を疑う症状があらわれたら、すぐに医師や薬剤師に連絡しましょう。

胃潰瘍の原因【3】ストレス

急性胃潰瘍は、強い精神的ストレスが原因となって急激に発症することがあります。就職や転勤による環境の変化、離婚や親しい人との別離などが精神的なストレスになっているケースもあります。また、肉体的なストレスが原因となっている場合もあります。

胃潰瘍の原因【4】飲酒

アルコールは、胃の内壁を守る胃粘液を洗い流してしまうといわれています。そのため、飲酒は胃粘液の守る働きを弱らせたり、胃粘膜障害を起こしたりすることで胃潰瘍の原因になることがあります。

お酒の飲みすぎや、適量を超えた高濃度のアルコールの摂取には注意しましょう。

胃潰瘍の原因【5】喫煙

タバコは、胃粘膜の血流を低下させて守る働きを弱らせる、胃酸分泌を増やして攻撃側を優位にするなどの理由で胃潰瘍の原因になることがあります。喫煙者が胃潰瘍になるリスクは、非喫煙者の3.4倍高いという報告もされています。

胃潰瘍の検査と治療について

胃潰瘍の疑いがあるときは、早めに消化器内科や胃腸科を受診しましょう。ここでは、胃潰瘍の検査や治療について解説します。

胃潰瘍の検査

胃潰瘍の疑いがあるときは、通常、上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)を行い、潰瘍の状態やピロリ菌の有無、胃潰瘍がどのレベルまで進んでいるかなどを確認します。

胃潰瘍の主な治療法

胃潰瘍の主な治療法は、お薬を用いた薬物療法と手術(内視鏡的止血術)です。

薬物療法では、胃酸の分泌を抑えるお薬や、胃粘膜の守る働きを強くするお薬、胃の運動を促すお薬などが用いられます。また、ピロリ菌に感染している場合は、抗生剤を用いた除菌治療も行われます。

出血している胃潰瘍の場合は、内視鏡的止血術が行われることがあります。内視鏡によって潰瘍からの出血を止めたり、出血部位の近くにお薬を注入したりします。

生活習慣の見直しも大切

胃潰瘍の治療では、生活習慣の見直しにも取り組みます。

食事では、胃酸の分泌を促す食べ物(コーヒー、濃い紅茶や緑茶、香辛料、柑橘類、焼肉など)を控えましょう。あわせて、食事時間が不規則にならないように注意します。

飲酒や喫煙の習慣がある方は、日ごろから禁酒や喫煙を心がけることも大切です。また、ストレスをためないように十分な休養をとるように心がけましょう。

胃潰瘍かもしれないと思ったら当院へ

胃潰瘍かもしれないと思ったら、消化器内科の診療を行っている当院までご相談ください。当院では経鼻内視鏡と経口内視鏡による検査を実施しております。

内視鏡検査と聞くと、不安に感じる方もいらっしゃるかもしれません。そこで当院では、丁寧な操作や適切な声かけ、看護師による補助などによる、苦痛の少ない内視鏡検査を心がけております。

また、受診時には分かりやすい説明や同意(インフォームドコンセント)のもと、患者さまの不安や心配事もお伺いいたします。

つらい症状を我慢せず、まずは仁井田ゆいクリニックまでお気軽にご相談ください。